峠駅、幻のスイッチバック

５月６日、滑川大滝見物の帰りに、奥羽本線の峠駅に寄ってきました。
奥羽本線、福島～米沢間は険しい山越えのため、昔は４駅連続のスイッチバック駅が存在していました。

峠駅はその中のサミットの位置にあります。各駅停車はスイッチバックの引上線のどん詰まりにあるホームに停車し、通過列車は引上線には入らずそのまま通過する配線になっていました。

駅に下っていく道路から。スノーシェッドが見えてきました。

昔のスノーシェッドは今は駅への入口になっています。

中に入るとちょうど山形新幹線が駅を通過していくところでした。

現駅のプラットホームから。右は現行線、左は今私が入ってきた昔の引上線でこの先に駅がありました。

スノーシェッド内壁面の昔からある峠駅の表示。この路線はスイッチバックが現役だった頃乗車しましたが、この表示は妙にはっきりと覚えています。

これまた古い名所案内。色褪せてよく分かりませんが、私がさっき行った滑川大滝ははっきり分かります。

古い駅名標はスノーシェッドの横にある出入口の外の茶屋の脇に移設されていました。38‰の表示は鉄道にしたらエラい急勾配ですね。

以前の線路跡を辿ると、昔の峠駅のプラットホームが残っていました。

外された駅名標。今は草ボーボー

昔の駅があった引上線のスノーシェッドです。

奥はトンネルになっています。こういうのがあると勇んで入ってしまう私です（笑）

予想通り奥はどん詰まり。定例のごとく突き当たりの壁にタッチして戻ります。

廃駅のプラットホーム脇からは、各駅停車の電車がやって来るのが見えました。

こういうスイッチバックは昔は全国各所でいくつか見られたんですが、列車の機能が向上して急勾配途中で止まっても発車できる程の力が備わり、今では僅かに残るのみとなってしまいました。列車が駅で行ったり来たりするのは楽しかったんやけどねぇ…

このあと駅前にある峠の茶屋で、有名な峠の力餅を食べて帰路につきました。

　　訪問日　２００８．５．６