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hanagonのまったり山登り

奥出雲トロッコ列車

2006/11/30
鉄道 22







 私が山登りを始めたきっかけとなったのが、若い頃によく行っていた鉄道の旅です。故宮脇俊三氏が記した「時刻表2万キロ」にも触発されて、当時の国鉄全線完乗も果たしました。ローカル線に乗るのが好きだったのですが、大糸線からの北アルプスや、小海線からの八ケ岳等の姿に魅了され、もっと間近であの素晴らしい景色を見てみたい、と思い始めたことがきっかけとなりました。

 最近ボチボチまた鉄道に乗り始めたので、ここのブログにも書いてみる事にします。あんまりマニアックなことはご容赦を。
 
 この春5月に陰陽を結ぶローカル腺、木次(きすき)線のトロッコ列車、奥出雲おろち号に乗りに出掛けました。ついでに周辺の出雲そばの店をハシゴしました。朝、岡山の家を車で出発(鉄ッチャンに言わせたら、この時点で既に邪道ですが、時間がないのよねー)。木次線の終点、備後落合からR314号を北上し、亀嵩駅へ駐車。ここは数年前にドラマにもなった松本清張原作「砂の器」の舞台になった所。駅舎が出雲そばの店「扇屋」になっており、地元の人や鉄ッチャンが結構来てます。
         (写真1枚目)

 そばを堪能したら今度はトロッコ列車に乗車。ここ木次線は臨時列車のおろち号を合わせても、中国山地のサミットを行く出雲横田~備後落合間は一日四往復しかない超閑散路線。これでも昔は陰陽連絡急行(夜行もあった、私も乗った)が走ってたのにねー。そのサミット区間が木次線の白眉。どん詰まりの出雲坂根駅で三段式スイッチバックを使って、列車は行ったり来たりを繰り返し急勾配を登ります。三段目からは眼下に出雲坂根駅が見えます。
         (写真2枚目)

 そこから列車は山腹を大きく絡んでJR西日本の最高点、三井野原に向かいます。途中、車窓にはR314号の大規模なおろちループが見えます。車でさえこんな大掛かりな道を行くのだから、このあたりの峻険さがうかがえます。山屋にとっては最も嬉しい区間です。
         (写真3枚目)
 
 三井野原から山間を下り、終点の備後落合駅へ。芸備線とのジャンクションである当駅は、昔は駅員も常駐し、ホームにうどん屋もあったんだけど今は無人となり寂しい限り。
         (写真4枚目)

 ここから列車は元来た方向へ引き返します。カタコンカタコン、とろとろ進む列車のトロッコに吹き込む風が心地よい。亀嵩に戻って近くにある、子供の頃から名前が気になっていた渓谷「鬼の舌震い」を見物。やっと心のつっかえが取れました。
         (写真5枚目)

 その後近くの温泉で一服。今度はそば屋のハシゴです。途中、神社みたいな出雲横田駅を見て (写真6枚目) R314号から外れて走ること10分、分かり難い所に「山県そば」はありました。ここのそばは絶品!つゆはやや甘味があってコクがある。今回訪れた中で一番美味かった。
 
 帰り道の途中、八川駅に隣接する「八川そば」に寄ってそば屋のハシゴを終了。ここはR314号沿いにあるので、一番人が多かった。国道を南進し、日が落ちた備後落合駅へ寄ってみました。既に最終列車(17:43発が終列車!)も去った山間の無人駅は、時折川の向こうを通り過ぎる車の音が聞こえてくる他は何の気配もなく、夜の帳に沈んでいくのでした。
 

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Comments 22

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kyon 2

No title

いい風景ですね・・ループ橋でしょうかぁ・・・見事な所があるんですね。奥出雲にトロッコ電車があるんですね・・おそばのハシゴもいいですね。

2006/12/01 (Fri) 19:20

はなゴン

No title

kyon2さん、私は山屋だから(というより、山岳路線が好きだったから山屋になった)こういう路線が大好きです。ローカル線のひなびた風情も大好きです。あまりに採算が取れなくて廃止にならなければ良いんですけど…

2006/12/01 (Fri) 22:07

urania

No title

最後の写真の駅、立派なしめ縄が!ぱっと見、神社風旅館かとおもっちゃいました。。(;^_^そういや夕べ僕も、十割もりそば食ったばっかりのところに、又この記事。またまたお腹いっぱいになりました~(笑)

2006/12/02 (Sat) 06:28

はなゴン

No title

uraniaさん、神社造りの出雲横田駅は、駅が開業した頃にはお婆さんが手を合わせていたみたいです(笑)

2006/12/02 (Sat) 16:58

-

No title

木次線もまたスイッチバックがある線なのですね。山線は大好きなのですが、今はちょっと寒そうなので夏ぐらいに一度訪れたいです。

2006/12/02 (Sat) 23:45

はなゴン

No title

pochiinuさん、木次線は豪雪地帯を行く路線なので、雪見に冬もいいですよ。ちなみに昨冬は、雪が多すぎてラッセル車が動けず運休になってましたが…(笑)

2006/12/03 (Sun) 00:18

sun*ay*orni*g*95*

No title

そうですね。砂の器の舞台でしたね。確かこの町の駐在さんがでてきたように記憶してます。この渓流は水量が多く迫力を感じます。

2006/12/07 (Thu) 15:50

はなゴン

No title

つむじ風さん、私は中学生の頃から松本清張のファンで、昔の砂の器の映画も見ました。その時の駐在さんは緒方拳が演じてました。

2006/12/07 (Thu) 21:52

kiha58_1523

No title

「砂の器」で一躍その名を知られることとなった 雲州亀嵩ですね。小生も一度は訪ねてみたい駅です。鉄道での到達は容易なのでしょうか?

2007/01/12 (Fri) 23:07

はなゴン

No title

kiha58さん、亀嵩は鉄道での来訪は非常に困難な秘境駅みたいなものです(笑)。その奥の出雲坂根になると、もっとグレードが上がります~!

2007/01/12 (Fri) 23:15

kiha58_1523

No title

そのお話をうかがったら、ますます訪ねてみたくなりました! できれば鉄道で・・・しかし、クルマの方が、何かと勝手が良いでしょうね。

2007/01/13 (Sat) 02:22

はなゴン

No title

kiha58さん、木次線は雪が多いので、雪見も風情がありますよ。東京方面からだとサンライズ出雲利用になるんでしょうね。それでも前後の接続が悪いです。kihaさんの記事の只見線は(特に冬の)私も大好きで、学生時分に3~4回乗った記憶があります。

2007/01/13 (Sat) 20:34

LUN

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木次線の駅舎は20年前(1986年)とあまり変わっていないですね
変わったのは列車の本数だけ(泣)

2012/09/25 (Tue) 08:14

はなゴン

No title

LUNさん、かつては何本も”ちどり”が走っていたのに。
廃止になってしまわないのか、いまだに心配です。。

2012/09/25 (Tue) 19:51

ちゃっぷ

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これは結構初期のブログ記事なのですね。今とはちょっとスタイルが違いますなあ。取材もあっさり気味で、亀嵩の蕎麦屋の蕎麦画像がないのは納得いきやせんぜ??

2013/12/08 (Sun) 21:34

はなゴン

No title

ちゃっぷさん、この年の10月に始めたばかりだものでして。
この時は蕎麦巡りだったんですが、考えてみれば蕎麦の画像は一枚も撮っていませんでしたねぇ。

2013/12/08 (Sun) 21:55

Kitaro

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このお記事はノーチェックでした~。
なんだかとっても美味しそうな蕎麦屋さんみたいですね。
やはり、普通に「美味い!」のではなく、
思わず「美味いっ!」とクチにするぐらいの美味しさでないと、
生き残ってはいけないんでしょうね。
そう言えば、平成筑豊鉄道田川線(旧国鉄田川線)の勾金(まがりかね)駅舎も、
以前は食堂だったのですが、
いつの間にか美容院の様な理髪店の様なものに変わっていました。
それにしても、このループ橋は見事ですね!
私は、伊豆の河津のものしか知らなかったので、ここにあること自体ビックリでした。

2013/12/09 (Mon) 00:10

はなゴン

No title

あつさん、こういう処はなかなか厳しい現実がありますね。味の他にも何かポイントとなるものも必要なのかもしれません。
この当時は食べ物の写真を撮るという事はしなかったですからねぇ。勿体ない事をしました。今じゃ思わずバシバシ撮ってしまうんですが
ここのおろちループはかなり立派なものです。鉄道は三段式スイッチバックで登るし、見所満載の路線です。なくなってしまわないかが心配です…

2013/12/10 (Tue) 19:26

なお

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こんばんは。
トラバありがとうございます。
お返しお願いします。
木次線は見所の多い路線ですね。
いつまでも残って欲しいです!!

2017/10/16 (Mon) 19:30

はなゴン

No title

なおさん、TBありがとうございます。
木次線は現在の路線の中では一番好きなものに入ります。
いつまでも残ってはもらいたいのですが、並行する道路が整備されてきてますからねぇ…

2017/10/16 (Mon) 20:43

田舎の猫・みけ

おろち号

乗っていないんですよね~(泣;)もう終了だというのに
見ただけ~なんですよ。弟に連れまわってもらっていたときです
弟は行き先とか全く教えてくれなくて「どうや!」っていうタイプです。知らないままだから、ただ見るだけ。サプライズ好きだったのかな?でも旅の楽しさは半減します
私も当時、選んで行きたかったな~

2023/06/15 (Thu) 22:25
hanagon60

hanagon60

>みけさん

おろち号には乗られなかったんですね。
この列車は今年でなくなってしまうのだからおそらく予約も非常に取り難くなっていることでしょう。
この記事の時は飛び込みでもかなりゆとりがありました。っていうか当時の写真見直すと10名いないような感じです😅
もう乗る事は叶わないでしょうねぇ。。

2023/06/16 (Fri) 20:20
hanagon60
Admin: hanagon60
関西・京都周辺をとろとろ歩いている、孤高の山屋に憧れたヘタれ山屋です。
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