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hanagonのまったり山登り

1993年、飯豊山縦走②

2007/10/12
過去の山 20






(3日目)
耳栓のおかげで目覚ましのアラームが聞こえず1時間寝過ごす。この日は天気が悪く、梅花皮(かいらぎ)岳へ登る途中でガスに覆われ始め、その後は全く視界なしになってしまいました。

前日登った北股岳と梅花皮小屋(写真左の半分欠けている赤屋根)。この後は全てガスの中。



稜線は雨も降ってきて強風が吹き荒れる。時折耐風姿勢をとりながら進んでいきます。
防水性のいい靴だったのに靴の中もビショビショ。
途中、御西小屋で水を汲むも、濁っていてそのままでは飲めない状態。タオルで濾して(あまり効果はなかったけど)煮沸します。

最高点の大日岳2128mは単にピストンして足跡を残しただけ。再び御西小屋に戻って飯豊本山2105mを越えて本山小屋に転がり込みました。
この日の宿泊者は私の他は4人パーティーが一組だけ。営業期間を終えた小屋はトイレも塞がれていて、汲み取り口まわりはウ○○だらけで極めて不快な状態でした。


(4日目)
風雨の一夜が明けて翌朝、外は山々が雲海に沈み、待ち望んでいた景色にやっと出会うことが出来ました。

前日越えてきた飯豊本山。



大日岳方面を望む。秋でもまだ雪渓が残っています。



稜線は紅葉に彩られ始めています。やはり東北の山の紅葉は早いね~



草履塚から飯豊本山。たおやかな峰はやはり名山ですね。



この後稜線を南下、種蒔山から三国岳を経て川入に下山します。4日目で疲れた身体にこの長い下りはキキました。
まだかまだかでやっと川入に到着。そこの飯豊鉱泉には入浴できず、バスもないので仕方なく磐越西線の山都駅に向かって延々13kmをテクテク歩いていきます。

さすがに疲れての車道はもう嫌だ、そのうち足裏も痛くなってきたのでヒッチハイクを敢行。運良く車に拾ってもらえて山都駅まで乗せてもらうことができました。感謝です。でも汗臭くてゴメンネ。

飯豊山は随分懐が深く、この時期人も少なくて存分に魅力的な山旅を味わえました。
ここは沢も素晴らしいのですが、グレードがかなり高くて日数もかかるので今の私には当然無理。
湯の平への登山道でその一端を垣間見ることは出来ましたが、思い出してみるとかなり壮絶な風景でした。はるか彼方の憧れの沢やねぇ…


  1993.9.21~24
    コースタイム
     9/21
      東赤谷9:00--9:30(車に拾われる)==加治川ダム10:05--
      11:25湯の平山荘

     9/22
      湯の平山荘6:05--9:50寅清水9:55--12:45北股岳13:00
      --13:20梅花皮小屋

     9/23
      梅花皮小屋7:05--7:30梅花皮岳--8:40御手洗池8:50--
      10:00御西小屋10:25--11:20大日岳--12:15御西小屋
      12:45--14:15飯豊本山--14:35本山小屋

     9/24
      本山小屋6:55--7:50草履塚8:00--8:50種蒔山--9:35
      三国小屋9:50--11:55中十五里12:15--13:25川入--
      14:45(車をヒッチハイク)
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Comments 20

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そら

No title

紅葉が~♪綺麗♪♪ヽ(▽`*ヽ)(ノ*´▽)ノ

2007/10/13 (Sat) 19:18

葛城山

No title

素晴らしい紅葉ですね
こんな稜線歩いてみたいものです

2007/10/13 (Sat) 20:41

Kitaro

No title

本題からそれて、大変申し訳ないのですが・・・今までも真剣に疑問に思っていたことなので、聞いてください・・・こういう山小屋の屎尿の処理と言うのは、いったいどうしているのですか?浄化槽があるわけでもなさそうですし、殊にこうしてトイレを閉じられてしまった後には、春になってどうやって片付けるのでしょうか・・・キタナイ話で申し訳ないのですが、もしご存知でしたら、ご教示ください。m(_ _)m

2007/10/14 (Sun) 01:03

LUN

No title

なかなか劣悪な環境下での山歩きも楽しそうですね(笑)
あの赤谷線を東赤谷駅から山都駅まで延長していれば、こんな車窓が拝めたのかな?(笑)
「稜線」という言葉を見るたびに、ウチの奥さんが大好きな不朽の不倫ドラマ「緋の稜線」を思い出してしまいます。「稜線」なんて言葉、山岳愛好家意外使わないですよね?

2007/10/14 (Sun) 06:50

はっさく

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あちこち行かれてたんですねー。こんな山を歩いてみたいものです、ただし良い天気の日にね。

2007/10/14 (Sun) 07:37

はなゴン

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ブログロマンさん、カミさんは山歩き好きじゃないですからね。
麓でのんびり温泉くらいに収まりそうです。

2007/10/14 (Sun) 19:30

はなゴン

No title

東一華さん、東北の深い広葉樹の森も魅力的ですね。

2007/10/14 (Sun) 19:32

はなゴン

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そらさん、まだ稜線付近だけでしたけどね。東北でも今はもっと遅いんでしょうね。

2007/10/14 (Sun) 19:35

はなゴン

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katuragさん、また行きたいけど残念ながら難しいです。

2007/10/14 (Sun) 19:42

はなゴン

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あつさん、山小屋等での屎尿処理は深刻な問題です。殆ど埋め立てや放流、浸透、ヘリコプターなどで運搬するところもあります。バイオトイレの研究も行われていますが、高所では分解も進みにくいし難しい問題です。混雑する山域ではかなり山にとってストレスになっているのが現状です。

2007/10/14 (Sun) 19:50

はなゴン

No title

LUNさん、吹きさらしの風雨の稜線は辛いものがあります。
確かに「稜線」なんて言葉は山に登る人しか使いませんね。
この間も会社の人に同じことを言われました(笑)。

2007/10/14 (Sun) 19:55

はなゴン

No title

はっさくさん、折角の遠出はやっぱり晴天に恵まれてほしいですよね。

2007/10/14 (Sun) 19:56

Kitaro

No title

質問のお答え、ありがとうございます。やはり現状では決定打となる打開策は無いのですね。
しかし、人間の生理現象は好むと好まざるとに関わらず起きてしまうもので、本当に難しい問題ですね。まして岩山だったりすると、吸収される場所もないですね・・・

2007/10/14 (Sun) 22:10

はなゴン

No title

あつさん、難しい問題でさい目を逸らしてしまいがちになってしまいますが、我々にも問題あるんですよね。高山の岩山だと風化されるようですが、限度がありますし。

2007/10/14 (Sun) 22:42

hit*mi0*2*120*

No title

こんなに霧が出たら私にはとても山を歩けません。いつかは私も山小屋泊まるような登山が出来るのでしょうか・・?当分無理やろうなぁ・・
早池峰山では山頂のトイレが原因で貴重な高山植物が枯れているそうです。トイレの問題はほんまに大変ですね。私はまだ日帰り登山・・しかも短い時間しか歩いていない所為か、全然トイレには行きたくならないんですよ・・

2007/10/14 (Sun) 23:09

はなゴン

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hitomiさん、近場から徐々に慣れていけばいいんですよ。初心者向きの山の本等に技術やコースが紹介してあると思います。
トイレ問題はオーバーユースの山域では深刻な問題です。男は女性より緩い傾向なのでキジ打ち(大のことです)したくなることが多くて困ります。

2007/10/14 (Sun) 23:22

櫓倶浪夢

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はなゴンさん、話を横取りするようで申し訳ありません。

六甲の摩耶東谷に行った時、途中で腹痛を催し初めてでこれ限りのキジ撃ちをしてしまいました。ロープウェーから下を覗かれるのではないかと、木の陰を探すのに苦労した覚えがありあます。

2007/10/14 (Sun) 23:42

はなゴン

No title

ブログロマンさん、キジ撃ちなんぞ私は緩いほうなのでしょっちゅうです。もっとも人がほとんど入らない所ばかり行くので、あまり人目は気にせずに済みますし、自然への影響も少ないと思います。

2007/10/15 (Mon) 19:23

むぅ

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ん~、羨ましい行程ですねぇ。
最低二泊三日は欲しいですね。
当時の装備は今と比べると重かったのでは?
それも若さと、体重の軽さでカバーでしょうか?(´▽`*)
ヒッチハイクってのにも惹かれますねぇ♪

2009/10/03 (Sat) 09:05

はなゴン

No title

むうさん、連休が取れない今の私から見ても羨ましい行程です(笑)
装備は今も使ってるのが結構あるんで、重さは当時とあまり変わらないのではないかと。
体重はこの時のザック分程は軽かったでしょう。ということは、今はザック2個担いで山登っているようなものか…(泣)

2009/10/04 (Sun) 21:08
hanagon60
Admin: hanagon60
関西・京都周辺をとろとろ歩いている、孤高の山屋に憧れたヘタれ山屋です。
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